今節では、未払金と未収金を解説します。
これは性質的には買掛金・売掛金と全く同じものです。すなわち、何かを買ったけど、お金は後払いという取引で出てくる勘定科目です。では買掛金・売掛金と何が違うかといいますと、取引したものが商品か否かです。
すなわち、会社の本業のための商品を仕入れた時や売り上げた時は買掛金・売掛金という勘定科目を使いますが、商品以外のたとえば固定資産(建物や車両)や文房具を購入した時は未払金です。逆に売った時は未収金です。これもこうしなくてはいけないという理論的な理由はないのですが、実務で定着していまして、試験では当然のようにこうなっています。
例1 備品1,000円を購入したが代金は後払いとした。
例2 未払金1,000円を小切手を振り出して支払った。
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例3 上記の備品を1,500円で売却し、代金は月末払いとした。
例4 未収金1,500円を現金で回収した。
以上が、未収金と未払金です。なお、簿記3級受験者の多くが嫌いな話として、未払費用と未払金の違いという論点がありますが、それは未払費用を説明しないと出来ないのと、ややこしい話なので第15章で説明しています。
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